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会長挨拶
   
  強光子場科学研究懇談会第9期会長就任にあたりご挨拶申し上げます。

 当懇談会は、高強度レーザーの開発と応用に関わる研究分野「強光子場科学」において、新たな学際的・国際的な交流の場を提供することを目的として設立されたものです。G. Mourou とD. Strickland(2018年度ノーベル物理学賞受賞)が開発したChirped Pulse Amplificationに代表される「超短パルス強レーザー光源」を産み出す技術革新と、その基礎・応用研究は、既存の自然科学・工学の枠組みを越えた「次世代の学際的研究分野」として注目を集めています。「強光子場」を用いて、物質変換や化学反応を意のままに操ることが進められ、さらには、癌治療など細胞を対象とした新たな展開も始まっており、大きな期待が寄せられています。
 当懇談会では、年2回の会員限定の招待講演を中心とした研究懇談会と、年1回有料ですが一般公開した講演会を開催しています。年1回の総会の際にも講演会を開催し、こちらは一般に開放しております。また、国際会議ISUILS(International Symposium on Ultrafast Intense Laser Science)も毎年共催しております。本年で19回目を迎えることなり、この分野を先導する国際会議として世界的に知られるようになりました。さらには、日中二カ国でSTARシンポジウムを毎年共催しています。今後も、こうした国内ならびに国際的な活動をさらに進めて行く予定です。
 当懇談会の会員は、大学や公的研究機関ならびに民間企業の研究者であり、その専門分野は多岐にわたっています。実際、高強度レーザーの開発に関わる会員から、将来的な利用を考えている段階の会員まで多様です。私自身の専門分野は理論化学であり、実際にレーザーを使った研究をしているわけではありません。研究懇談会での講演内容も、必ずしも光科学をキーワードとしたものではありません。自然科学や工学全般のなかからも、一般的な関心や社会的ニーズの高い話題が多く取りあげられます。当懇談会では、このような様々な背景を持つ会員間の立場にとらわれない自由闊達な意見交換を促進し、異分野を融合した新たな研究領域の創成を目指しています。当懇談会の趣旨に賛同していただける方々の入会をお待ちしています。
 会員ならびに賛助企業の皆様には、当懇談会活動に対するご理解と強光子場科学の発展に対する益々のご協力をお願い申し上げます。

令和2年2月5日

強光子場科学研究懇談会
会長 河野 裕彦

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